先週末、神戸市内の百貨店で開かれた『スーパー親父バンドコンテスト』。
平均年齢53歳の「beat-kidz」。ビートルズを真似た衣装を身にまとい、出堀文雄さんも、仲間と共に1日限りのステージに立った。 
1960年代、奇抜なファッションと、奇抜な音楽で世界中を熱狂させたビートルズ。多くの若者が刺激を受け、彼らの行動は社会現象になった。
beat-kidzも、ビートルズをリアルタイムで追いかけてきた世代。ヴォーカルの2人は、中学時代にバンドを組んで以来、今なおビートルズを歌い続ける自称「オヤジ・バンド」だ。
【beat-kdz 出堀文雄さん】
「ビートルズを聴いた瞬間、ギター欲しくなった。まだ中学生で、お金ないけど質屋に行って買って・・・」 
ビートルズが駆け抜けた1960年代、日本は高度経済成長期を迎え、社会は大きく変わった。
出堀さん「我々は団塊世代。高度経済成長期やバブル、そして、崩壊も経験した。かなり駆け抜けてきた感じ・・・」 
ビートルズの来日から、今年で40年。少年は大人になり、就職し、結婚し、父親になった。
出堀さん「青春の中心にビートルズがあるのは、自分にとって大きかった。だからやって来れた」
コンテストは目前、仕事帰りや休日に、親父たちの猛特訓は続く。
そして、本番当日。パワフルな親父バンドが会場を盛り上げる。しかし、beat-kidzはいつもと様子が違う。実は、前の日に、出堀さんの母親が急死した。葬儀場を抜け出して来た出堀さんを迎え、仲間たちは誓った。「きょうは、思い切りステージで暴れよう」と。 
出堀さん「陰で応援してもらった。いつもの力の入った演奏ができました」
beat-kidzは15分間・4曲を熱唱し、特別なステージを終えた。  
演奏後、出堀さんはメンバーを残し、会場を後にした。残ったメンバーは、静かに審査結果を待った。そして・・・
司会者「優勝は・・・。beat‐kidzさん!おめでとうございます!!」魂の歌声は、奇跡を起こした。
コンテスト終了後、メンバーは、出堀さんの元へ駆けつけた。
【beat-kidz 出堀文雄さん】
「こんなん初めてもらった。笑ってたら不謹慎かな・・・。やっぱり、お袋のおかげかもしれんなぁ・・・お母ちゃん、ありがとう。優勝さしてくれて、ありがとう」 
ビートルズと過ごした青春。厳しい現実に直面しながら乗り越えて来られたのは、この仲間がいたから。これからも、ビートルズと共に。  
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